世界遺産タイル|シルクロード・ウズベキスタン陶芸ギャラリー

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砂漠の聖都、ウズベキスタン
シルクロードの東の終着点だった日本は、昔から中央アジアと深いつながりがありました。胡麻(ゴマ)、胡椒(コショウ)、胡瓜(キュウリ)といった「胡」の字のつく野菜は、中央アジアから伝わったもの。神社の祭礼で踊る舞楽も中央アジアに源流がありました。イスラム以前のガンダーラ美術に見られる仏教遺跡も多く発掘されているので、日本人にとっては身近な隣人のように感じられます。ウズベキスタンは、いまだ世界が知りえない魅力がたくさんありますが、ここでは“3つの魅力”をご紹介します。
現代ウズベキスタン人の誇り、アミール・ティムール
シルクロードの微笑み
ウズベキスタンは旅人に優しい国です。しかも大の親日国です。旧ソ連諸国の中においてはわりと治安もよく、政治経済も安定しています。イスラム教を信仰していますが、日本のそれと似ていて、人々に信仰の大らかさがあります。人口構成はウズベク人が最も多く、ロシア人、タジク人、カザフ人、タタール人の他に、朝鮮人が住んでいます。
ある旅での出来事――。ブハラからウルゲンチ(ヒヴァ)まではバスかタクシーでの移動になります。距離にして450キロ、灼熱の砂漠地帯を走り抜けて、アムダリヤ川の橋を渡ればホラズムの州都ウルゲンチに着きます。バスなら9時間、タクシーなら4時間もかかります。ガスを燃料にする“弾丸タクシー”(私が名づけました)は時速150キロでハイウェイの窪みや、のそのそと横断する亀や羊を避けながら突っ走ります。そのとき、1台のトラックが横転してしまい道端で運転手が腰を下ろしていました。すると、そこを通る人々は、いったん車を停めて、事故を起こした運転手に、パン、水、果物などの食料を分け与えます。運転手の前には山のような食料が積まれていました。砂漠を旅をする人々は、それが当たり前のことのように振る舞います。こういった人々の何気ない親切に、シルクロードの交易地だった伝統が残されているのかもしれません。
天高くそびえる“青”
ウズベキスタンには4つの史跡が世界遺産に登録されています。この史跡を日本の古都市のイメージに置き換えてみると、「サマルカンド−文化交差点」と「シャフリサブス歴史地区」は“京都”、「ブハラ歴史地区」は“奈良”、「ヒヴァのイチャン・カラ」は“平泉”に似ています。イスラム世界の中心都市だったサマルカンドは、高度な文化的発展があった京都と重なり、聖なるブハラとの尊称で呼ばれる宗教都市は、仏都・奈良に通じるものがあります。ヒヴァはかつての古都クフナ・ウルゲンチの栄華が平泉の歴史を思い起こさせます。
○ヒヴァのイチャン・カラ
(1990年文化遺産登録)
○ブハラ歴史地区
(1993年文化遺産登録)
古代ペルシャ時代からカラクム砂漠への玄関口として繁栄してきたホラズム地方は、「太陽の国」という意味です。聖都ヒヴァのイチャン・カラの建物は、まばゆいばかりの幾何学タイルで飾られていて、君主の死で26mの高さで建設を中断したミナレットは“未完の美学”として名高い建物です。 ブハラとはサンスクリット語で「僧院(ブィハーラ)」を意味するイスラムの宗教都市です。黄金期は9世紀末のサーマーン朝のときで、ブハラの都市構造は9世紀以来、ほとんど変わっていません。中央アジア最古のイスラム建築「イスマイル・サマニ廟」など歴史的建造物の宝庫です。
○シャフリサブス歴史地区
(2000年文化遺産登録)
○サマルカンド−文化交差点
(2001年文化遺産登録)
サマルカンドから90キロ、険しい岩壁に覆われたタフタカラチャ峠を登り、その頂きから見える緑麗し都がシャフリサブス。オスマントルコを破り、明を討ったティムール帝国創始者の生誕の地です。ティムールによって築かれた夏の宮殿跡は、レンガがむき出しとなった廃墟の姿で残っています。 建都2500年「青の都」サマルカンドは、真の意味で中央アジアの歴史的な中心地です。ティムール帝国がサマルカンドを首都に定めたときは、世界最大級の都でした。アフラシアブ丘はモンゴルの侵入以前の旧市街で、歴代王族の墓があるシャーヒ・ズィンダ廟は装飾タイルが美しい。
暑い日には熱い紅茶を飲む 
ウズベキスタン料理は日本人にも馴染み深いメニューがテーブルに並びます。見た目は日本のうどんそのもののラグマン。中国の影響を受けた「饅頭」を意味するマントゥは、シュウマイと餃子の中間のような食べもの。ウズベキスタンで最もポピュラーなプロフは、羊肉の炊き込みご飯です。主食は小麦粉の甘味を感じるナンで、いつでもたっぷりと紅茶を飲みます。これは酷暑が続くウズベキスタンの生活の知恵で、暑い日に冷たいものを飲むよりも、ずっと清涼感を味わえます。食事の最後には顔を手でぬぐい神への感謝を捧げます。
プロフはわが家が1番の作り方があり、有名店になるとお昼の2時で売り切れ。プロフに盛られた肉は、とろりと崩れるほど柔らかい。ウルグットのプロフは、全国から食べに来るほどの人気。 ラグマンはコシの弱さが不評だが、そんなことはない。ウルゲンチやコーカンのラグマンは、讃岐ほどのコシがある。香草が入った野菜たっぷりのスープは、やみつきになる美味しさ。 シャシリクは肉の串焼き。羊、豚、牛とある。ベカバードの羊肉は特上のヒレ肉を使っている。タシケントで食べるシャシリクはカフカス系で、本場はギジュドゥヴァンの4本串シャシリク。
サムサは肉入りパンだが、窯焼きの熱々のものを。サムサの先端をちょっと千切って、そこに酢やトマトソースを流して食べるのがツウ。サマルカンドのサムサはパイ生地状でサクサク。 主食のナンは、表面に模様が描いてあり見た目にも美しい。ナンの本場はサマルカンドで、途中下車してお土産にする人もいるほど。写真はフェルガナ地方のちょっと固めのナン。 ドライフルーツはホテルの朝食に必ず出される。おすすめは杏だが、メロンという変り種も。果物が豊富で特産のザクロや甘味の強いラグビーボール形のメロンはぜひ食べておきたい。
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