世界遺産タイル|シルクロード・ウズベキスタン陶芸ギャラリー

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秘密結社的な職人体系
中世期のウズベキスタンの陶芸は、ウスタコールまたはウスタと呼ばれる職人によって支えられてきました。美術工芸における徒弟制度や組合組織があり、ウスタはハリファと呼ばれる助手を雇い、ショーグルという弟子を持っていました。昇進するには町の陶工たちによるアンジュマンという集会で決定されていたのです。18世紀〜19世紀の古都市周辺に施釉流派が誕生することになったのも、秘密結社的な土着の職人体系によって窯の秘伝とされた製陶術を守ってきたことで、現代にまでその文化が継承されることになったのです。
石臼をロバで押して石英砂を粉砕し水簸した粘土に混ぜる
素にして美を生む製陶術
ウズベキスタン陶器の色彩や絵柄は、各地域の流派によって異なりますが、製陶術は大まかに共通していたようです。白土を化粧がけした後に、青色(酸化コバルト)、黒色(酸化鉄・二酸化マンガン)、赤褐色または茶褐色(酸化鉄)、緑色(酸化銅)、黄色(酸化アンチモン)、白色(白土)などの顔料を用いて絵柄を描きます。そこに、白・黄白・黄・淡緑などの透明性の鉛釉を施して本焼きになります。
蹴り板で回転させるロクロを使って形を作り上げる

窯焼きは中世の頃まで薪をくべる窯を使っていましたが、ウズベキスタンの国土のほとんどが砂漠地帯で木材はとても貴重な資源ということもあり、最近はガス窯を使うようになりました。焼成温度はリシタン焼で700度、国内では最も硬く焼成しているホラズム焼でも1200度なので、全般的にウズベキスタン陶器は内部への吸水性が高く、陶器表面に貫入が見られます。実用雑器の陶磁器とは違って、ペルシア陶器はその色彩や絵柄の美しさにあるとするならば、ウズベキスタン陶器もまた鑑賞用の美術工芸品として作られてきました。

窯詰めしたら入口を塞ぎ木枝をくべて火を入れる 酸化炉で鉛などの金属酸化物を作り施釉する
シルクロードの色彩を伝える陶郷
本来、ペルシア陶器は色彩や絵柄に民族的伝統と宗教的哲学が反映されていたからこそ無上の価値がありました。たとえば、陶工が幾何学文様を描くときは、イスラム教への純真な祈りと高度な数学的知識を必要としたのです。そういったウズベキスタンの中世以来の伝統は、共産主義の唯物的な近代化の波にさらされることがなかった砂漠地帯の僻地にある陶郷や、神聖なモスクを修復するタイル職人の間にだけ奇跡的に残されることになったのです。
ホラズム焼
(ホラズム州)
ギジュドゥヴァン焼
(ブハラ州)
リシタン焼
(フェルガナ州)
ウルグット焼
(サマルカンド州)
デナウ焼
(スルハンダリヤ州)
ナマンガン焼
(ナマンガン州)
ジザフ焼
(ジザフ州)
シャフリサブス焼
(カシュダリヤ州)
アンディジャン焼
(アンディジャン州)
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